閉じ込めておくはずだった、2019年10月16日の綴り🍏
はじめに
ここに綴るブログは、
留学前にFacebookで投稿するはずだった言葉たち。
お世話になった方に報告すべきだと思いながら、
「投稿ボタンひとつポチって押すだけじゃない?」
と言われながら、当時の私はそのポチっが出来なかった。
留学が始まって2ヶ月あまり。
そろそろ言葉たちを解放させてあげても良いかなって
私が留学前、どんな心境だったのか
晒してみようと思うわけです。
( 以下引用 )-----------------------------------------------------------------------------------------------------
【これから一年間、ミュンヘン工科大学で留学してきますというご報告🍻】
(これから拠点がヨーロッパになるので、#宇宙#芸術がつきそうなもの、世界中のイベントやワークショップ、インターンシップ、ボランティア等の情報共有していただけると嬉しいです)
(以下、胸の内を) (文章の乱雑さが、逆に生々しいのでこのままに)
1. 留学した理由とそれに至るまで
大学に入学した。
たくさんの出会いがあった。
自分で掴みに行った出会いもあれば、そこで掴んだ出会いが繋げてくれた出会いもあって、たくさんの出会いを与えてくれた人もいた。
そんな出会いの中で、私は自分も当然のように留学するものだと思っていたし、
自分にはそれが到底簡単に乗り越えられるものだと当時は過信していた。
学内選考や奨学金選抜に向けて必死に準備している間はむしろ、それに集中できるありがたい環境だった。いざ、それらを手に入れると一気に視界が開けた。自分は何のために留学したいのか、この経験を通して何を得たいのか、なぜドイツなのか、なぜ工科大学なのか、色々わからなくなった。
初めからここを目指していたわけではないけれど、
何かに導かれて私は今、この選択の決断のスタート地点にようやく立てた。
この決断に至るまで、留学課の多大”すぎる”サポートを始め、家族や親戚、友達、先輩、これを通して新たにできた繋がり、それらに本当に支えられた。特に、留学課の方には、本当に頭が上がらない。精神的にも物理的にも継続的に長きにわたってサポートをいただいた。
そして何よりこれから新たな困難に直面するであろうが、私にとって留学準備だけでも得られる学びはたくさんあった。自分の力だけではどうしようもなくなった時、”助けて”と言えるコミュニティがあったこと、話を聞いてくれる友人がいたこと、どうにか解決に向けて自分のために時間と労力を割いて本気で動いてくださる方がいたこと、その環境がどれだけ恵まれているか、このことが単なる自分の挑戦ではない力強さのようなものを感じた。と同時に自分が出来ないことや無力な部分と、否応無しに対峙させられた。初めて心から自己嫌悪を味わった。そして、たくさんの人間のあたたかさをもらった。
このプロセスの中で、一度失敗してリベンジの末に掴んだが諦めたもの、それによってひょっとすると可能性を捨てたかもしれないことも、たくさんあった。それでも諦めきれなくて、そして自分の決断力の無さと無責任さでたくさんたくさん大人に心配をかけた。たくさんたくさん大人を振り回した。自分もいい大人なのに、学生という身分を盾にを振りかざして本当に多くの迷惑をかけた。それでもなお、感情に流されやすい「私」という人間と常に、時間と心を尽くし少しの厳しさと包み込まれた愛で、理性を持って真正面から、本気で、一学生の将来に、挑戦に向き合ってくれたこと。やり切れなさと悔しさと、それでも、留学をあきらめずに挑める環境には感謝しかない。
( 突然の回想シーン開始 )
確かに日本地図を模写していた小学校5年生のあの日、
私の好奇心は#宇宙に魅せられた。
自分のこの目で地球を確かめたい、その純粋な好奇心は何にも代え難く、ただ白くて青く、ただそれだけで飽和した。
溢れ出たそれは、いつだって私を宇宙に誘う原動力であったし、いつしか私は宇宙に守られていた。そして、山崎直子宇宙飛行士と目を見て会話したあの日、宇宙飛行士になりたいと父親の前で、カメラの前で、そう話していた。
確かに、宇宙飛行士に憧れた。宇宙飛行士という職業に。
でも、私のその憧れへの本質は何だろうとふと思った。
それは、まさに宇宙飛行士の生き様であった。
自分の専門性、強みを持ちながらひたむきに訓練に打ち込む姿勢、ミッションに果敢に挑む姿勢、言語習得への惜しまぬ努力、異なる分野や国籍を超えた人と協働するコミュニケーション力と人間力、そして自分の経験に基づくSNSや講演による発信、そして教育への貢献。
( 回想シーン終了 )
今、私は留学の軸を宇宙から芸術に切り替えた。
自分にとって宇宙はまさにそこにあるものであり、調和であり、流れであり、全てがそこに含まれる。だから、宇宙と芸術に境界を持たせることこそが、ナンセンスなのかもしれない。でも、いつかこの道が宇宙につながると信じて、自分の道に責任を持って、とりあえずはここで頑張ってみようと思う。自分という媒体を、美に受動的かつ主体的に受容できる環境に身を置けることほど幸せなものはない。一方で、航空宇宙工学という地に足をつけた学修環境で、将来を担うエンジニアとの繋がりをもつことができる環境もまた幸せである。
留学が何も特別じゃなくなっている今、留学ごときで、こんなにもつらつらという思いもありつつ、それでもなお私にとって確かな意味のあったこの時間と、この時間を意味あるものにしてくださった、かけがえのない多くの方に感謝して、これからひたむきに一生懸命に行ってきます。
まだまだあらゆることに対しても己に対して無知であるばかりに見えない部分も多いと思うが、自分が選んだ道、行動を通して一年後の自分の成長を魅せられるよう新たな地で、この経験を次のステップに繋げるために一年間頑張ってきます。
とその前に、来週から8日間ロシアに行ってきます💃
すでに帰国してから2ヶ月(当時)経ちました。 このメンバーに出会えて良かったと、文になると、どこか軽やかになってしまいがちなこの表現を、それでも敢えて使いたいと思えるほど本当に刺激的で素敵なメンバーに出会えたことは、私の人生の今後に彩りを与えることだろうし、私も与えられる存在になりたいと切に願っています。
#ロシア宇宙飛行士記念博物館
Instagram post by AIRI🇯🇵 • Sep 28, 2019 at 4:58am UTC
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